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このごろ上海は暖かくなってきました。
NY在住の姉と最近1日に5、6通も長文メールを送り語らってる。
討論のような、お互い言いたいこと言ってるだけのような。
最近は、アメリカ型自由経済のゆくえみたいな話。
ここ何年かは掘り下げるとこの話題。
つまり、世の中で価値のあるとされているもの、高収入や成功やその他うんぬんが
やっぱりどうしてもまったくピンと来ないという話。
上海に来てから気づいたのは、私は中国でビジネスするぞーとか
中国にはマーケットがあるからここでうんぬんという思考があまりないこと。
どうしてもある種の抵抗を感じてしまう。
でも無意識にはある。
日本より絵が売りやすい。チャンスが多い。話が早い。知り合えないような人と知り合う機会がある等。
でも上海にいる一番の魅力は、赤いパンツがお外に干してある、お隣さんが鳥を絞めている、
お外で大人の男の人たちがみんなでゲームして熱くなってる等、
新鮮だし素敵だなーと思える環境にいれること。それが一番かもしれない。
ただ背景には経済発展に支えられて明るい雰囲気がある、というのもきっと事実。
経済発展を見込んでその国とつき合うのは、
肩書きで人と付き合うのに似ていて、どうしても嫌だなと思ってしまう。
そんなピーターパンな私は、結局周りに助けられて初めて成り立ってる。
けれども、無理しないで貫こうと決意した。
作品を作る事と売る事を切り離して考える風潮が美大の中に少なからずあり、
私も卒業当初は売る事に多少の抵抗感があったけれど、
中国でこれまで活動してきた中でだいぶ変わってきた。
作品は作家が所有していても意味がない。
作家の手元から離し世の中に出していかなかれば、面白い作用は生まれない。
売れる作品をつくることは大事だな、と考えるようになった。
それは小さな、無難な作品をつくるということではない。
面白い作品を作ること、そのことに尽きるのかもしれない。